ライナス 2007年05月13日

やれやれ、大学で6年も勉強しなければ、
ポーリングのすごさが分からないとは。

L・ポーリング。
量子化学分子生物学の巨人。
父を幼いころに亡くしたために、経済的な理由から
大学では働きながら学ぶ苦学生をしていた。

ポーリングの初期の研究は結晶解析。
原子や分子がどのように配列しているかは、
それらの性質を知る上で非常に重要だ。
当時、物理学の分野で量子力学が発展しつつあり、
ポーリングはそれを化学結合に適用することを考えた。

これにより、これまで経験的、帰納的な評価しか
行えなかった化学反応を、原子核と電子の量子力学的性質から
理論的に解明することが可能になった。
高校程度の化学で必ず習う、電気陰性度や混成軌道は
彼の解明によるものだ。
もちろん、高校数学レベルでは理論的考察なんてできないので
こういうものだと暗記させられるだけだが。

その後、比較的単純な無機物だけでなく
巨大で複雑な形状をしている有機物にも研究が進められた。
それらの構造を解析する中で、化学結合の理論的側面から
生物学を学んだことのある人なら誰もが知っている、
タンパク質の重要な基本構造体、αヘリックスとβシートを提唱する。
これらの螺旋やシート状の構造は、たくさんの側鎖を持つタンパク質分子が
なぜ安定して存在できるのか、特定の性質のみを持つのかに
解を与えるものであり、DNAの発見やその後の
タンパク質解析に対して与えた影響は計り知れない。

また、遺伝病であった鎌状赤血球の研究から
病気を分子レベルで解明する先駆的な研究も行っている。

ポーリングの業績は非常に多岐にわたっていて、
ここに書いただけでもその主要なものでしかない。
実験の鬼であり、理論的な天才でもあった人だ。すごいね。


W
タイトルで内容が予測できました(笑)
本当の偉人だと自分も思う。
電気陰性度に関しては
マリケンも数値を出しているけど
最終的に現在ではポーリングの値しか
使われてないんだよね。

いつも思うことだけど
Kは生物に関しても
知識がすごいと思います。
高校時代のT松先生の言ってた
「ジェネラリスト」やね☆

k
タイトルで分かるWはすごいと思うが・・・

自分の分野が学際だから多少かじったぐらいで、
実は両方とも中途半端なのですよ。
専門知識とかはやっぱ本職の人には敵わないし。

というか今日傘あんまり使わなかったっしょ?
まさか昼だけしか降らないとは(笑)

W
ほんと傘ありがとうね。
困ってない!?

新宿駅に着くまでが一番酷くて
借りていって本当に助かりました☆

今は上田のうちにいます。
近いうちに返せるようにがんばりまっす。