もやふや 2009年10月25日

研究室での僕のグループは後輩が6人いるが、
なんとそのうち3人が女性という驚異的な男女比となっている。
(ちなみにうちは電子系の研究室で、機械、情報、電子、物理といった
ちょっとあっち系の学科の男女比は約9:1である。
建築、化学、生物になるとやや高くなり、7:3ぐらいになる)
この半分という比率がいかに驚異的かお分かりだろうか。

個人プレーが大好きな自分としては
後輩の面倒を見るというのさえかなりな負担であったのだが、
その上(思考様式が全然違う)女の子たちの指導も加わるということで、
最初はだいぶとまどいました。
…高校・大学と女性には縁遠い生活を送ってきたからなぁ(?)

男性の場合は乱暴に言ってしまえば上下がはっきりしているので、
やるべき目的と、理屈で筋が通っていれば自分で役割に適応していく。
適宜必要に応じてやって見せるか、やり方を教えて、
後は緊張感を落とさないことだけ注意して任せます。

女性の場合は一人一人に合わせた理解と納得が大事なようだ。
男と同じように、「これをやって」と言って任せる場合、
間違えると本当にただ作業をこなすだけになって終わる可能性がある。
基本的に真面目で忍耐強い子が多いので、
作業を続けるから結果は出るんだけれど、
うまく行かない場合はまったくうまく行かずに、はまってしまう。
(こういう言い方になるのは男視点から見てるからなので、許して下さい)

僕が今の時点でこうじゃないかな、と薄々感じていることは、
その子に僕が何をして欲しいのかをはっきり伝える、ということ。

これは読んでくれている女の方には分かりそうだけど、
あえて説明すると、
・これ(実験)が僕にとってどういう意味を持っているのか
・これをあなた(女の子)がやってくれることでどう僕が助かるのか
・これをすることで、自分(女の子)にとってどう役立つのか
を、きちっと話し合うことが大事な感じ。

こちらは逆に女の方には分かりづらいかもしれないが、
研究について話すとき、僕は「研究室の先輩」「グループのリーダー」
といった役割になって話をしている。
Kという個人は、その役割に付属する特色みたいなもので、
誰がこの立場になったとしても後輩(♂)は従うだろう。
自分に合う先輩だったらラッキーというだけで、
基本的には先輩がその役割に相応する働きをしさえすれば下に付くのは吝かでない。

一方で女の社会では「関係性」こそが重要視されるのだと思う。
上の例でいうならば、女性の場合、
「研究室の先輩」「グループのリーダー」などは一種の形式であって、
接する場合の礼儀や言葉遣いなどをどうするかといった意味しか持たないのだろう。
そんな時にこういった「役割」からしゃべられると、
その奥にある人の顔が見えないといった事態に陥るのだと思う。

不思議なものだが、男社会では個はできるだけ消される方向に動くのに対し、
女社会では個性こそがグループを形作る原動力なのだ。

この前マイミクのYと話したことだが、だからこそ部活の顧問が
変わっただけで、「もう部活を続けられません!!」という子がでたりするのかな。
(彼女の高校は女子校である)


これまでの時代は、女性が社会に進出するためには、
この男社会の考え方を身につけ、それに合わせてやっていくしかなかった。
しかしこれから、女性が女性らしく社会で働ける時代がもうすぐそこに来ている。
時代は間違いなくその方向に動いているし、
それに合わせられないものは廃れて滅びていくだろう。

僕は男性社会のあり方から脱却することは基本的にもうできないだろうが、
時代に取り残されないように学びながらダブルスタンダードを保っていきたいものだ。
はっきり言って男にとって女は永遠に謎(笑)であるが、
これからもマイミクの皆様には教えを請いたいものです。



N
(笑)
私も若干自分が謎な時があるよ

k
えっと…Nの自意識は男なんですか
ま、要は、女は常に謎だと。

Y
そーだよ。
顧問が変わったら、その部活なんて続けられないよ。笑

でもこのケースに関しては、
「教師」と「生徒」だから、って云う理由もあると想う。
なんだかんだ云って、顧問教師の方針によって部活のレヴェルが変わるから。
顧問の方針に沿って、表現する・させられるのが部活だから。

気持ちとしては、
「今と同じレヴェルの音楽が創れなくなるなら、辞めます!」、
「部全体の音楽性が変わるなんて受け入れられません!」、に近いカモ。



……でもさ、男も充分謎ぢゃん!!



N
どちらかというと、自分は男思考に近いのかなぁと思うことはよくあります。
同じ空間に自分とはまったく正反対のお嬢様系がいる方が、ムサイ男性陣といるよりも気を使いますね。

何考えてるかわかんねぇぇぇぇぇぇみたいな。

ニコッとタウンでだれも知り合いがいない状況でブログを書いていますが、男性からのコメントが多いですし。
なんかこう……

女性特有の繊細さよりも

男性ちっくなたくましさ??

が日記に表れているのではないかと予測しておりますが


k
>>Y
なるほどねぇ。それじゃ上司と部下でもおんなじかもね。
そういう意味では自分も中間管理職なのですが…(笑)

もちろん男でもそういった影響はあるけれど、
やってることが楽しいのであればそれで辞めたり受け容れられないとかはないなぁ。
あるとすれば反発して従わないだけ。

男は欲望と野望と面子でできているのさ!ほら、簡単でしょ


k
>>のすけさん
男思考…かどうかは分かりませんが、
お嬢様的な人の前では男に限らず大抵の人が身構えてしまうんじゃないでしょうか笑
似たようなテンションや雰囲気を持つ人であれば話しかけやすいですよね。
ちなみに僕は初対面の人は誰でも身構えてしまいますが(←当たり前)

Nさんの語り口はちょっぴりワイルドというか、
サバサバしてる感じもあるように感じますが、内容は女性的ですからねぇ。
どうなんでしょう??
男女限らず、興味あるものならコメントされそう。
男性的にコメントしやすい話題なのかもしれませんね。


Y
簡単だ!いとも簡単だ!笑

芸術・芸能のセカイでは、
「男性は女性っぽく、女性は男っぽい」
というのが通論なんですが、
私は今までその本質を解っていなかった様です。

……この日記やkのレスをみると納得!
勉強しちゃったぜ


N
私は自分が人として謎な気がする

k
>>Y
「男性は女性っぽく、女性は男っぽい」…
そうなのかなー、そうなのかもね。
必要とされているものが情緒と強い個性だからなのかな?

なんか勉強されちゃったぜ!

k
>>N
そんなことないよNは自由人なだけ(笑)
きっと周りに流されないで生きてきた証拠だよ。
考えないでふわふわしてると、分かりやすいつまらない人間になってしまいます


R。
難しいですね
私は男性社会の業種で女性目線を持って働いていますが、上下関係は元々体育会系だから、いくら年上でも後から入れば後輩。
そういった意味では男性は女性に使われることを嫌いますよね。歳に関係なく。
思考の問題っていうか、性格の問題ですかね〜?
お互いの。

あれ?私だからかな

k
>>Rさん
コメントありがとうございます

僕も聞いてみたいのですが、逆に女性の場合では、
男性の上司と女性の上司ではどちらが良いとかあるのでしょうか?
たぶん一般的な仕事であれば、別にどちらでも良い(=人によりけり)
なんじゃないかと思いますがどうなんでしょうね。

「男性は女性に使われることを嫌」う理由は人によって違って、
最も最低な理由としては女だから(上から目線で見下してるから)で、
年齢が上がるにつれて(特に三十代後半以上で)多くなりそうです。
きっと女性が思いあたる原因はこれ(のみ)で、
もしかしたら何かあるのかもしれないけどよく分からないわ!
という感じなのだと思いますがまだいくつかあります。

そのひとつが組織論的な問題で、「この人の下についていて、
ちゃんと見返りがあるんだろうか」という点です。
上にも書いた通り男は組織のために働くので、
上司がその構造とルールを理解していなければ、
“こうあらねばならない”はずの信賞必罰のポイントを外します。
男は大人になるまでにこれを嫌でも叩き込まれているのでもはや空気ですが、
これがまったく理解できない女性も何人か見たことがあります(…)
そしてもう一つの側面として女性はけっこうな場合、多少の差はあれ、
組織(男社会)の格付けの中で「例外扱い」されています。
上下社会の中で例外の下につくのは、出世に関わる場合があります。
そうでなかったとしても、その上の上司がそう見ていたり、
もしくは女性蔑視の上司だったら結果的に同じになるでしょうね。
最後の理由としては異性だから、でしょうか。
女性が男性をみる分にはたいてい大丈夫なようですが、
男の場合は単純にできているので、女性というだけで意識しちゃうんですよね。
それによって判断が惑わされたり、冷静でいられなかったり…。

たぶん、こういった要因が、人によって配分は違いますが、
混ざり合ってなんとな〜く嫌がられる方向になっているんだと思います。
だけど、これらは間違いなく男が直さなければいけない考え方なんですけどね
対策としては、この不文律を外さなければ問題ないと思いますが。
他の要因は個人的な部分が大きいですからねぇ。

あぁ…こんな長いレスで申し訳ないです


R。
> Kさん
長レスありがとうございます。
上司たるものに必要なのは懐の深さと判断力だと思うので、キレイゴトでは性別は関係ないですが、確かに性別には越えられないものはあります。
私の場合身長や力、体力が著しく影響するので差を感じざるを得ない訳です。
それは通常の業種でもある差ですよね。だから男性的に「こんなこともできない」または「女だから仕方ない」と、一番遭遇しやすい。
仕方ないから別分野で私は頑張ってますけど。
それをどう評価するかは会社しだいで私はいい会社に恵まれたので文句ないです扱いが一緒すぎて帰りが遅い
会社の理念を理解していても利益取れなかったらアウトですしね
女性上司の場合はたまたま性格の問題あったのですが、棚上げとヒステリックが武器でした。完全に数字上げてるだけでしたので、嫌でしたね。ま、男性上司にもいましたがもちろん今は居ません(ニヤリ)
やはり総合すると、性別以前に性格人格。
性別は互いのハンデくらいにしか私は今の所感じてません。っていうところが女性らしいのかな
携帯で打っているので支離滅裂乱文申し訳ありません
ディベートしたら楽しそうな話題ですね

k
そうですねこういう話題は人それぞれだと思うので、
話をするといろんな意見があって楽しそうです。
僕の考えも見方のひとつということで。

世の中には女性の比率が半分以上の職種がありますが、
そういうところではまた全然違うんでしょうねぇ。
少しずつ男女の違いがそれぞれにとっての「マイナス要素」ではなく、
調和に必要な個性として捉えられるようになってきているので、
世代があと2〜3巡するころ(60年か90年後くらい?)
にはこんな心配も過去のものになっているんじゃないでしょうか笑