エルミタージュ 2006年12月14日

行ってきました美術館。
うん、かなり久々。***のころは、興味ある展示のたびに上野に足を運んだものだけど…。今回は誘ってくれた友人のおかげで行くことができました。ありがとねー!

エルミタージュ美術館というのはロシアのサンクトペテルブルグにあるらしい。ロシアはトルストイドストエフスキーを輩出した国であり、共産主義の中心であり、今でもバレエや新体操はロシアのお家芸です。

ロシアはつい最近まで帝政を維持してきた珍しい国でもあるけど、展示されていたこの美術館の建物は宮殿に併設されていたこともあって豪奢の一言。あのようなものを見せられると、威を張る貴族たちと美を競う貴婦人たちの集う舞踏会というものの想像が膨らみます。

自分の中で混乱していたのがロシアの皇帝。ピョートル1世が近代化の遅れていたロシアへ西欧諸国の技術を導入した。その妻がエカチェリーナ1世で後の女帝。しかも在位は2年。代も8代下った約40年後にも女帝エカチェリーナがいて、こちらは2世。こっちの方が有名な方でした。

彼女は無能な夫を廃位、幽閉して皇位についたけど、当時の貴族社会は結婚と恋愛がまったく別物だった時代なんだよなぁ。当時のフランスの小説を見ても、そういう場面がいっぱい出てきます。当時は結婚に縛りと形式があったからというのもあるんだろうけど。

絵を見て、久々に心が癒された感じです。こういうのに興味を持って見始めた頃は有名作品を見る物珍しさ以外に何にもわからなかったけど、見続けているうちに、絵から何か感じ取れればそれでいいのかなと思えるようになりました。いつか自分で油彩もやってみたいもの。

カタログも買ったけど、どうしても直接見る印象とは違います。大きさもそうだし、写真では実物に比べてのっぺりしてる感じ。でも、カタログでは細かいところまで見れるのがいいです。

美術館に行ったあとは時間までちょっと話したけど、久々に会ったのでもう少し話したかったな。気心知れた、というか波長の通じる間柄っていいね。人が変わっていくのは仕方のないことだけど、おそらく良くも悪くも自分は変われない人間です。

逆に友達の方は前と比べて落ち着いた印象を受けました。以前だと時に感情の動揺を抑えきれない様子もあったのが、今では自分でコントロールできてる感じというか。こんな偉そうに書ける人間じゃないけど…。すみません。

基本的に自分は会うだけで嬉しくなる人間なので、あまり会えなかった人に会えるのはまた格別なものです。なかなか言葉や感情のやり取りが苦手なので、その辺はどうにかしないといけないけどな。



M
相変わらず博識ですねー理系なのに。
ロシアも啓蒙専制君主とか言って、貧しい無能な庶民に知恵を授ける事で安定した社会を実現しようとしてて、それに反発した学生がナロードニキだっけかな、革命目指して突っ走ったんだよね。
昨日たまたま加藤周一の講演があって、「今の学生は政治を変えられるとも変えようとも思ってないですねー」とか言ってました。
帝政と衆愚政治、どっちが怖いものか。

k
おぉぉ、加藤周一!!
大学であったのかな?いいなぁそういう人の講演が聞けるとは。彼ももう結構なおじいちゃんですが。
政治ねー。個人的には衆愚政治の無関心さの方が、愚劣な帝政よりも怖いけど…。基本的にはシステムじゃなくて運営する人間の質によるしねぇ。良くないと感じてもどこを変えたらいいのかさっぱりですわ。超分業化された現代においてコンビニ行けば一定のサービスと対応が受けられるように、政治もそういうのが期待できないかなぁ?最早大前研一の言う如く、道州制と税収制度の簡略化を行なって、各地域ごとで政治を競ってもらうしかないのか。
保守的な人間なので、大きな変化は避けたい所だけど。

Y
いいなあ、エルミタージュ!!
以前Bunkamuraで、
エミール・ガレの作品がエルミタージュから来てたよ。
バイトあがりに行くつもりだったのに、
結局、行けずじまい。。。
エルミタージュ美術館展も無理だなあ。
エルミタージュに縁がないのか?

私が言うのも可笑しいんだけど、
加藤周一、そういうこといかにも言いそう。笑
あ、私は彼の詩人としての顔しか知らないんだけどね(狭っ。)。
でも私は全くのノンポリ(死語?)だから、
耳が痛いです。


k加
藤周一はマチネ・ポエティク福永武彦つながりだからね!(ここだけ見ると日本語意味不明だ…)

エルミタージュ展よかったよー。あれはもうそろそろ終わっちゃうんだっけ??美術館とかって、行こうと決めないとなかなか行けないよね。

Y
ほんとだ。笑
でも大丈夫。私にとっては意味明瞭だから。笑

エルミタージュは、12月25日までだったはず。
「行きたい」とはよく思うんだけど、
そうそう、なかなか「行こう!」にならないんだよねー。