いつでもどこでも (2006.10)

ユビキタスって知ってますか?

ユビキタスユビキタスと言われてすでに久しいけれど、いつでもどこでもネットワークにつながる環境が早くできて欲しい。

今でもそうなっているじゃないかと言われるとその通りなのだが、数十キロbps程度の速度ではブラウズさえ十分に満足な速度でできない始末です。


何が言いたいかというと。
もし無線による通信速度が数十〜数百Mbpsになれば僕たちのIT環境は劇的に変わるのではないかということ。
ちなみにADSLで最大10Mbps、光でも100Mbps程度。技術的には可能なのだが、帯域の問題やらコストの問題やらでまだまだ時間がかかりそうだというのが現状です。

ところで、google使ってる?YouTube見てる?Wikipediaで調べ物したことない?
実はこれらはみんなサーバを何千・何万と接続し、それらのすごいマシンたちが検索や処理を行っているからできている技術です。つまり、自分たちが使ってるのは自分の持ってる普通のパソコンとネット環境だけど、実際にはそれらのスパコン並の容量と処理を間接的に使っているというわけ。すごいよね。
現在では回線速度が速くなったこともあって、音楽や映像までが(ダウンロードではなくリアルタイムの)ストリーミングで配信されるようにもなりました。

これと同じように、僕がユビキタス時代において実現されて欲しいことの一つが高速無線通信による携帯機器の高性能化。
どういうことかというと、今のノーパソなりケータイには実にたくさんのモノが詰まってます。最近ではケータイまでハードディスク(HDD)が入ってきたりしたけど、もし数十メガbpsの実効回線速度が得られればこれはローカルに置くHDDのアクセス速度と同等だといえます。もし家のパソコンと繋ぐことができれば、なんとHDDなしでOK!それにHDDは壊れやすいので、それも回避できます。
そしてメディアドライブ。フラッシュメモリがギガバイトの単位なのにCDを使う意味はないし、4〜10ギガといったDVD程度の容量でさえも数十秒〜数分程度で通信できるし、DVDで今一番使われてそうな用途の映画なんかはストリーミングで十分事足ります。
さらにCPU。これはどんどん処理速度が上がって電力を食うし熱も持つけど、家のパソコンが処理してそれを受け取るだけの性能程度なら(つまりエンコード/デコードのみなら)それほどの処理性能はいらない。
10〜20Gバイト程度のメモリを乗せればそのマシン上で動くOSやら一時ファイルなんかも十分だと思う。しかもスイッチオン!にできるし。
音楽やら映像なんかも通信して再生すればよいわけで、スリムで消費電力も長持ち、デザインの自由度もかなり高いモバイル機器ができるはず。
問題はディスプレイの液晶なんだけど、この先バックライトの冷陰極管がLEDに変わってくだろうからある程度はこの消費電力も緩和されるだろう。有機ELなりが出てきてくれてもいい。

まぁ簡単に言えばリモートデスクトップみたいな感じだけど、出先にいながらデスクトップ型のPCと同じ性能と環境が使えるというもの。
使いようによっては携帯でもパソコンと同じ操作ができるわけで、こういうのを便利に思うかは人次第だけど仕事でPCを使うような人にはかなり便利になるんじゃないでしょうか。
仮にリモートデスクトップ型ではないのせよ、いずれこういった分散型処理のシステムにはなってくんだろうけどね。

自慢じゃないですが、デジカメがおもちゃと言われてた10万画素の時代、またはMD全盛でMP3プレイヤーがイロモノだと思われていた時代(90年代…)から今にこれらが既存のものと置き換わると思ってたくらいなので、通信速度向上によるIT機器の分散型処理への移行という予想も間違ってないと思います。ただ、業務用はセキュリティの問題があるからどうなるかは未知数だなぁ。

世の中には思いもつかない発展もあるけど、こういった直線型の進化はある程度まで予想可能です。