その時の真実(きもち)

本当に、ただ一緒にいて気が合うから友達になるのと
同じくらい安易に、男と女がくっつくのは
いかにも自然なことだと思う。
しかし、いかにも簡単に付き合い、ふと別れるのには
なぜか嫌悪感を覚えずにはいられない。

男と付き合うことなんて絶対にしない、
と言っていた子が今では男なしにはいられなかったり、
結婚なんかしたくない、と言っていた子が
男との将来に悩みはじめたり、
子供なんか欲しくない、といっていた子が
それについて真剣に考えたりしているのを見ると、
将来そうなると分かってはいたし、きっとそうしたくなるよと
その子たちに言ってきたことではあるけど、悲しくなってしまう。

同じ年頃の男の子が幼く見え、女の子が大人びているのは
当然としても、やはり若い女の子というものは
気持ちだけで動いてしまう生き物なのだ。
そう言った子たちも、
今ではそんなこと忘れてしまっているのだろうし、
そういうときもあったわ、と笑ってすませてしまうだろう。
僕は、言ってることとやってることが違うのは、
恥ずかしくて耐えられない子供なのだけど。

その人にとっても、そう言わしめるだけの、
環境と経験があったればこそ、と知ってはいるものの。
そういうの、好きになれないなぁ。


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ある時、僕にあった職業とは僧侶または聖職者じゃないかと考えた。
職業的宗教者などあまり好きになれないが、
僕のこの潔癖な性格、学問好きな点、
未知なものに対する畏敬の念、
話を聴くのが好きなところ、
権力や金銭に対する微妙な嫌悪と無関心。


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レイアースは意志が全てを決める世界だけど、この世界だって
意志より強いものはないのかも。
1と2があるけど、1の終わり方は悲しいね・・・
これは良くなかった、ということはあっても、これは絶対悪い、
というものは少ないものです。


(2005.12)