感情を動かすこと 2008年08月09日

プロの作家たちの話を読むと、こういっていることがある。
「泣かせる話を作るのは比較的容易だ、
 感動する話を作るのもそれほど難しくない、
 笑わせる話を作るのはそれよりは難しい。」
作家によって異なるが、だいたいこのような調子だったと記憶する。

なぜ泣かせる話や感動する話が容易かというと、
それは人間が泣くポイントや感動するポイントがほぼ共通しているからだ。
笑う話などになってくると、人によってそのポイントが異なるので、
なかなか難しくなってくるというわけ。

共通点の多い泣かせる話でも人によっては受ける印象が違うので、
いろんなバリエーションを用意して、広く受け入れられるようにするのが
作家の腕の見せ所といった所か。

この世の中には悲しいから泣く、楽しいから笑う、ではなく、
泣きたいがために悲しい映画を見、笑いたいためにコメディを見る人もいる。
別にそれが悪いわけではない。
そうでもしないと、喜怒哀楽を感じることが乏しくなってしまうのかもしれないし、
そうすることによってストレスを発散できる場合もある。
ただ、こういうことをしだすようになるのは、
概して大人になってからが多いように見受けられるということだ。
おそらくは年を重ねるにつれ感受性や感覚の繊細さがなくなって、
日常の出来事では感動できないようになっていっているからなのだろう。



N
言われてみればそうですね。
人間、笑いのツボは異なれど、感動のツボはほとんど同じなような…。
ギャグばっか描いているので(何故かいつもタイムアウトでそーなってしまう…)気をつけなければ…。(何を?)

特に大人になると素直に感情を表に出せないことが多いので、映画やドラマ・アニメを見て泣く、コメディを見て笑う…っていうのは本当にストレス発散につながりますね〜。
ひとりで見ていると余計に。(周りに気にせず泣けるし笑えますからね)

k
僕自身はほとんどTVを見ませんが、
上の内容以前にただ漫然とつけている、という人もいますよね。
僕はうるさいのが嫌いなのでまったく理解できませんが、
TVから流れてくる音を聞いて、興味のあった所だけ見るという仕方なんでしょう。
子供でも感情を出すのを我慢する子はするので、
表に出せないことが問題というよりも、我慢していることを
我慢していると感じられなくなっていくのが良くないんじゃないかと思っています。

僕はNさんのお話好きですねぇ。絵柄の雰囲気とぴったりな感じです。