九三年 2007年09月17日

フランスの作家ユゴーの作品。
九三年ーーー1793年とは、フランス革命のまっただ中のこと。
当時は啓蒙思想家であるルソー社会契約論や、
ヴォルテール自由主義などの思想が広まり、
貴族や僧侶といった特権階級と、国民との意識の差は大きく隔たっていた。
高まった不満は革命を呼び起こし、89年のバスティーユ監獄襲撃を契機に、
第3身分による国民議会が発足する。

しかし、それは革命の飛び火を恐れた周辺国の干渉、
王党派の反乱、権力争いによるクーデター、
ジャコバン派による恐怖政治などが相次ぎ起こる、
大量殺戮と政治的混乱の時代でもあった。

主人公のゴーヴァンはかつての師であったシムールダンに言う。
「それでは申し上げましょう。
先生は兵役の義務を望んでおられます。
しかし、そういう軍隊は誰に対して作るのですか?
他の人間たちに対してでしょう。
しかし、わたしは兵役の義務など望んではおりません。
わたしが望むのは平和です。
先生はみじめな人々を救うことを望んでいらっしゃいますが、
わたしが望んでいるのは、みじめさをまるきりとりのぞいてしまうことなのです。
あなたは累進課税を望んでいらっしゃいますが、
わたしはすべての課税を望まないのです。
わたしが望むのは、公共の消費額をもっとも少なくして、
しかも、社会の余剰価値で支払いたいということです」

〜〜〜〜

「で、女性はどうされます?女性はどうなさるおつもりですか?」
シムールダンが答えた。
「女性は現在とかわらんね。男性の召使いだ」
「そうですね、しかし1つの条件付きで」
「どういう条件かね?」
「男性も女性の召使いになるという条件です」
「君はそう思っているのか?」とシムールダンが叫んだ。
「男が召使いになるんだって!それはだめだ。男は主人だ。
わたしは家庭という王政しか認めん。家庭における男は王だ」
「そうです。でも条件があります」
「どういう?」
「女性が家庭の女王になるという条件です」
「つまり、君が男と女に望んでいるものは…」
「平等ということです」
「平等だと!君はほんとにそう思っているのか?男と女は別々だよ」
「わたしは平等と言ったのです。同一だといったのではありません」

〜〜〜〜

「わたしが望むのは、精神に対しては自由を、
心に対しては平等を、魂に対しては友愛を、ということです。
たくさんです!もう束縛はたくさんです!
人間が作られているのは、くさりを引きずるためではなくて、
つばさをひろげるためなのです。
もう爬虫類のように地面をはいずりまわる人間などたくさんです。
わたしが望むのは、幼虫が蝶に変貌をとげることなのです。
みみずが生きた花になりかわり、羽を拡げてとびたつことなのです。
わたしが望むのは…」




N
革命って言葉の響きは、勇気があってかっこよくて力がある音だね。でも革命→戦いは嫌だね。
しかし私は自分との戦いで革命をおこします!!

なんてね(笑)

S
kei+ひさしぶり^^
日記を楽しみにまってました
昔はこういう世界だったんだね
人間は鎖を引きずるのではなく翼をひろげるものかー
Ican flyで明日からがんばろ

k
>>N
自分自身に革命を起こせたらすごいことだよねぇ。
成長していない人はそんな風に思えません(笑)
きっとNが頑張ってる証拠だ。

うーん、自分も今の現状を打破したい!

k
>>S
おー、久々の日記でスマン!

ナポレオンとかが出てきたのもこのフランス革命だからねぇ。
いろんな意味ですごい時代だったんだろうね。
今の日本は内乱も戦争もなくてありがたいもんです。
現実はいろいろあるけど、心は豊かでいたいね。