挑戦と応戦   (2006.10)

前回のラストで生命の挑戦と応戦について触れた。
普段の生活ではほとんど意識しないが、
失って分かるものに健康がある。
しかし、健康とは何だろう。

ここ100年の物理化学の進歩によって、医学は劇的な発展を遂げた。
それに伴い、医学は人間の寿命を延ばすことに成功し、
先進各国においては70〜80歳もの平均寿命を達成している。
しかし人は、その伸びた寿命を生き生きと生きているだろうか。

健康でなくなると、寒くなればカゼをひき、
ちょっとした作業でも疲れやすくなり、
仕事や人間関係の軋轢に鬱病になる。
そのように、環境や肉体の変化に流されるままになってしまう。

本当の「健康」とは、どこにも病気がない状態を指すのではなく、
病気の「挑戦」に大して自身の「応戦」の能力が
それぞれの力に従って発揮されている状態をさすのではないだろうか。

まぁ、そのまんまなんですけどね。