心は身体があって存在できる(2008.08)

僕には、どんな道があるのだろう。
ときどき、今死んでもいいような気分のときがある。
そんなとき思うのは、両親と師より先に死ねないよなぁ、ということ。
それは不孝で恩知らずだからだ。
しかし、このままの人生を歩めば、親が死ぬ頃には
自分に子供がいる可能性が高い。
子供ができたら、その子のために死ぬことができないだろう。
釈迦にならって、その子に「障」と名付けようか。

それにしたって、僕は死ぬのが目的ではない。
生きるために必要なだけの目的がないことによる。

娯楽にせよ、快楽にせよ、僕によっては虚しい。
心をすり減らすほどの熱情と、大気のような平穏さ、
その二つが僕にとっての幸福なのかもしれない。


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僕らは世界を「知覚」していると思っている。
だが、それは大きな勘違いだ。

できそこないのロボットが歩くとき、
それを見る人はそのふらつく姿をおかしく思う。

しかし、ロボットがふらつくのは傾きを感じる力、
世界を見て判断する力がないためであり、
決して歩く力やバランスを取る力が無いわけではない。

それと同じように、人間が見ている世界というのは、
視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚の五感で判断しているに過ぎぬ。

どこかに第六感があるとも限らないが、
世界は決して見ているままの姿でない。
見ているあなたが、「知覚できる範囲で」勝手に頭で作り上げた世界。

新しい感覚〈センス〉が僕に芽生えたら、
僕は新しい世界を再構築するだろう。


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僕の視力は高校に入ってガタ落ちした。
現在は0.2前後といった所だろう。
視力の低下は僕の思考にはっきりと変化をもたらした。

まず、世界は大きくぼやけ、色彩の境界が曖昧になった。
それは、10歳前後には自然を厭わしいと思っていた僕に、
おそらくは情動の成長と共に、自然にも美しさがあることを教えた。

同時に、見えない世界は僕の判断力を低下させた。
一瞬にして視野に入る映像から得る情報量は大きく低下し、
無礼にならない範囲の対人における観察力が損なわれた。

そういえば僕は歯を矯正していたが、
それは僕の笑顔に意識をもたらした。
心からの笑いをすることが難しく、人前で歯をさらすことが苦痛になる。

同様に、歩いていて良くわからない向こうから来る人は、
知り合いかどうかを判断することが難しく、
近づいて見えるぐらいになるまで僕をひどく動揺させた。

他にも眼鏡をかけることの煩わしさなどがあるが、
どうしても必要な際にしかかけなかった。
しかし、この近視とも、眼鏡とも、最早おさらばしてしまおう。


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人を好きになる、ということは不思議なことだ。
ディスコミュニケーション」という漫画も、そのことについて触れている。
主人公は狐のお面を被る、女の子の涙を飲むのが好きな
ちょっと変態?な人物であるが。
なんとなく古くさい雰囲気があるが、独特の世界観がいい。

さて、どうして人を好きになるんだろうね。
人を好きになるのが素敵なことだなんて、本当にそう思ってる?
人を好きになることが素敵なことだって、そう思いこまされてるんじゃない?

その人がいなければ生きていけないほど、
その人と歩む人生しか考えられないほど、
それくらい人を好きになることができますか?

人を好きになるのは気持ち悪いことだ。
自分の判断力は狂わされ、自分の意志を保てなくなり、
ちょっとしたことにも大きく動揺し、
時に有頂天になるかと思えばほんのちょっとしたことで
死にたいほどに絶望する。

そう、だから何?っていってあげたい。
たとえ好きな人がいたとしても、その人なしでは何もしたくなくても、
目を瞑るたびにその人を考えずにはいられないほどでも。、
それが今だけだということを僕自身が何よりも知っている。

僕にとっては好きという感情は相対的だ。
それに、人のつながりの様子は動くようにしか動かない。
いつか僕も、流れのままに流されるだろう。

物であれば、あらゆる方向から吟味することもできるだろうに。
人に対しては、チャンスは一度きりだ。


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バ、バランスが…
体のバランスが崩壊してます。。。
見直して愕然。
でも載せる唖然。


神風怪盗ジャンヌ
以前友人が好きだったのを思い出したので、
今まで読んだことのなかったこの作品を読んでみました。
こういう目が大きくてキラキラしている絵って苦手だから、
敬遠してたのですが。

内容的には可もなく不可もなく。
展開的に予想を裏切られた部分が一ヶ所あったけど。(フィン)
それはともかくとして、絵として書いてひいたのが、
この意味分からんコスチューム。
巫女服っぽいのが基本で、ロザリオがついていて・・・
見てる分には普通でしたが、気付くとキモイね。

「ジャンヌ信じて!
 男の人に抱かれたから純潔じゃないなんて
 誰が決めたの!?
 その人の心が気高きままなら、永遠に純潔よ!」

最終決戦?みたいなのが一瞬で終わって、
後日譚がかなり続いたのは、少女マンガらしい展開。
「風」になれたらいいね。


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苦しいときに苦しいと言えないのは
苦しいねぇ。

好きな人に好きだと言えないのは、
苦しいねぇ。


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学会の準備がいそがしい。
明日からゼミ合宿だし。

前にも書いたけど、学校にいると孤独。
自分一人でいろいろ進めなきゃいけないことが多い。
そして、それを分かち合える人もいないし。

卒業したら、海外の大学に行けるように頑張ってみようかなぁ。
ポスドクとして行けるところもそれなりにあるだろうし。
もしくは、そのまま就職するか。

はやく結婚したいね。
人生を共に歩んでくれる人が欲しい。
そばにいてくれる人。


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地元で飲み会をやろうとかいう話。
でも、そこでは会いたくない人がいるから行きたくない。
だいたい、こっちに来ても連絡もよこさないようなのを
友達とは呼ばないだろうし。
だから俺も、もうこっちからは連絡も取らないし、
特に会いたいとも思わない。
だって会っても話弾まないし、いつもつまらなそうな顔だし。

「1時間くらい」なら、会ってあげてもいーよ。
その程度なんだよね。


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単調な毎日だけど、
どちらかといえば、問題は目標のあるなし。
毎日がまったく同じでも、
それが進む一歩一歩なら。

問題は、僕の心指し〈志〉がどこにあるか。


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映画を見に行きたいな。
面白そうな映画もやっていることだし。
でも、一人で行く趣味はないし、自分一人のときに
人混みの中に行く気はしない。
一緒に行きたい人も特にいないしなぁ。

結局、DVDが出てからレンタル、ってことになるのか。


(2008.08)