ひとりと孤独(2008.06)
一度思いこむと、なかなか抜け出せない。
そう思いたくなくても、考えてしまう。
この苦しみは、何故だろう。
盲目に走ってしまうのは、ただの自暴自棄だろう?
大人になるということは、
いろんなことを先延ばしにできる力。
もうちょっと待って欲しい。
他の誰よりも、まず自分の評価すらできないのだから。
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逃げて逃げて逃げて、
やっとここまで来たように思う。
人生は強気で行け!というけれど、
僕みたいな人間はどのようにしたら良いのだろう。
何も考えられず、指一本動かすこともままならない。
舌はもつれ、顎が震える。
ここにいて、何を見つけられるのか?
他の場所は知らないし、行きたいとも思わない。
少なくとも、ここより騒がしい場所へは行きたくない。
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研究室は僕にとって、
息の詰まる、苦しい環境だ。
別に人間関係が悪いわけでも、嫌なことをさせられているわけでもない。
だが、空気が合わない。
僕はここでは異質な人間、ストレンジャー。
誰とも心を分かち合えないし、気を許すこともできない。
僕の弱さをさらけ出すことができない。
だったらせめて、僕を一人にしておいて欲しいものだ。
関わることが、こんなにも苦しい。
僕は今、ひとりぼっち。
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逆に言えば、僕のこれまでの友達は、
こんな僕を受け入れてくれたわけだ。
そんな彼らと接すると、心は緊張からほぐれ、
自分で自分を追いつめていたことが分かる。
先生は、自分の心によって決まると言った。
それならば、もっと心を強く持てば良いのだろうか。
しかし、どんなことがあろうとも、僕は僕の誓いのために、
あと2年は自分を殺してでも、耐え抜いてみせる。
(2008.06)